地域貢献2016年10月24日

「大津町の創造的復興を考える」フューチャーセッションを開催しました。

DSC01500熊本地震の本震からちょうど半年たった10月16日(日)。震災の記憶を風化させないよう、復興に向けたセッションを開催して欲しいという地域からの要望に応え、大津町美咲野小学校において、「大津町の創造的復興を考える」と題したフューチャーセッションを開催し、子どもからお年寄りまで約100人の地域住民や学生が集まりました。

 

 

DSC01506震災による犠牲者に黙祷を捧げた後、グラフィックファシリテーターのやまざきさん、本学丸山教授、大津町職員でイノベーションファシリテーターの緒方氏、3人の頭文字を取った「YMOメソッド」によるセッションが始まりました。

 

 

 

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最初に、町住民と町外者、学生が混ざるようにグループを作り、震災当日や直後の体験を互いに語り合い、「あの日」に起きた事実を付箋紙に書き出し、タイムテーブルに落とし込み共有化します。

 

 

 

DSC01597他者と対話することによって、忘れかけていた「あの日」の記憶がぽろぽろと呼び覚まされます。

 

 

 

 

DSC01784会場の床に展示した、震災直後に町内各所で撮影された写真も記憶を呼び起こす手助けになります。

 

 

 

 

DSC01609次に、あの時自分が思ったこと、感じたことを模造紙に書き出し、ワールドカフェの手法を使って会場全体で共有します。震度7の巨大地震に2度襲われるという、誰にとっても「想定外」の出来事が「想定範囲内」の現実に変わった今、「これが大事」と思った意見に各自付箋で投票します。

 

 

 

DSC01693投票の結果、「地域や人とのつながりが大切」、「最初の3日分の備蓄が大事」、「ネット環境の無い人にどう情報を届けるか」といった課題が見えてきました。1食分ずつ配給される食糧を、孫のためと偽って何個も受け取っていた老人や、学生ボランティアにトイレ掃除を当然のように要求していた避難者等、「大人のモラルの低さが目立った」という中学生の話には耳が痛みました。

 

DSC01742trやまざきさんのグラフィックで、これまでの対話をフィードバックします。記憶や課題は共有できましたが、これからの復興に向けて住民一人一人が何をするべきか、この時点では具体的な内容が不明瞭なままなので、やまざきさんの絵にもモヤモヤ感が。

 

 

 

DSC01781最初のグループに戻り、これから町の復興を進めていく中で大事にしたいことを選び、それを表現する標語とポスターを作成します。短い時間の中で作業することで、自然にチームワークも生まれます。

 

 

 

DSC01819出来たポスターを貼り出し、グループごとに発表します。200人の役場職員が3万4千人の町民全てに目配せすることなど不可能です。だからこそ住民自身が普段からコミュニティ力や自助力を高めるためのイベントや、日頃からの挨拶等、役所に頼らずとも実現可能なアイデアが描かれました。

 

 

 

DSC01870最後にやまざきさんのグラフィックで今日のセッションを振り返ります。対話の中から、住民の地域への愛や、具体的なアクションが語られたことで、絵にも❤が描かれました。今回出されたアイデアが、町の力強い復興につながることを期待します。

できあがった絵巻物はこちら