地域貢献2016年2月25日

フューチャーセッション「東陽いどばた会議」を開催しました!

2月20日(土)、COC事業の連携自治体である八代市東陽町の東陽スポーツセンターにおいて、「東陽いどばた会議」と題したフューチャーセッションを開催しました。

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東陽町は、平成17年に八代市と合併した旧東陽村地区で人口約2,400人。江戸時代に国内各地で活躍した種山石工の里として知られる山間の地区ですが、過疎化や空き家対策等に頭を悩ませています。そうした地区の抱える課題を住民間で共有し、地域資源の活用や地区の将来を担う人材の育成を目的とする受託事業の一環として今回のセッションを企画し、本学の学生を含め、地元の中学生から80代の高齢者まで幅広い年齢層の約90名にご参加いただきました。

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学生たちは、セッションに先立ち地区の代表的な地域資源である石橋について知るため、資料館「石匠館」において、上塚名誉館長から種山石工の来歴や業績について説明を受けた後、展示資料を見学しました。

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今回のセッションのファシリテーターは、昨年6月に大津町で開催したセッションと同じく、県職員の緒方さんと本学総合管理学部の丸山教授、グラフィックファシリテーターのやまざきさん。ちなみに、やまざきさんは東京都江東区にある東陽町のご出身!これも何かのご縁かもしれませんね。

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アイスブレイクを兼ねた自己紹介の後、町内者と町外者が混ざるように4~5人のグループを作り、地区の将来に対する不安や心配事といったネガティブな感情を書き出し共有化します。ワールドカフェの手法でメンバーを2回入れ替え、他のグループの意見も収穫することで対話を深めていきます。

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やまざきさんが各グループの対話に耳を傾けながら描いたグラフィックで、会場から出されたネガティブな感情を振り返り共有します。多くの人が共感したのは「若い人の働く場が無く、一旦町を出た若者が帰ってこない」という、全国の山間地域が頭を抱える重い課題。果たしてここから明るい未来像を描くことができるのでしょうか?

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今度は、再びグループで町の魅力や資源等、ポジティブな「宝」について対話しながら出し合っていきます。出された意見は一旦貼り出し、他のグループの意見も参考にすることでインスピレーションを受け、さらに宝を掘り起こしていきます。地元の良い所について語る皆さんの表情は、不安を語り合っている時より何だか楽しそうです。

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出された「宝」を活かして実現出来そうなアイデアを短時間で強制的に20個出すブレインストーミング。ここはもう理屈は不要の直感勝負。「考えるな!感じろ!」です。

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次に、出されたアイデアによって実現した未来を描いた「未来新聞」を20分間で作成します。絵を描ける人がいないグループは軽いパニック状態に陥りますが、絵の良し悪しよりも、前半で出されたネガティブ要素の解消につながるアイデアかどうかがポイントです。

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出来上がった未来新聞を各グループ毎に発表します。前半で出された「若い人がいない」という状況を解決するため、自然を活かしたキャンプをはじめとする体験型観光の企画や、害獣を活用したジビエ料理の開発、空き家を活かした民泊等、定住人口ではなく交流人口の拡大を目指すアイデアなどが数多く出されました。

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最後は、完成したグラフィックで今日のセッションを振り返りながらチェックアウト。最初にネガティブな感情を共有し、地域の課題を自分ごととして捉えたことで、課題解決のために今ある資源を活かしたポジティブな未来が描かれました。完成した絵巻物はこちら↓(クリックすると全体が表示されます)

絵巻物統合

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これほど幅広い層の老若男女がこの地域の未来について語り合ったのは今回が初めてかもしれません。大切なのは「色々な意見が出て楽しかったね」で終わるのではなく、描かれた未来の実現に向けて「何かをやる」という参加者それぞれの思い。そうした思いの実現に向けて今後もセッションを重ねていく予定です!