地域貢献2016年3月17日

企業向けフューチャーセッションを開催しました。

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3月2日(水)、本学111教室において、熊本市のホームページ制作会社フロンティアビジョン㈱様からの依頼により「フロンティアビジョンの明日を考える」と題したフューチャーセッションを開催しました。「従業員を幸せにしたい」という同社の渡邉社長の熱い思いから企画されたセッションですが、従業員の満足度の向上は、それに接する顧客満足度の向上につながり、会社の収益が増え、廻り回って職場環境のサービス向上につながる「サービス・プロフィット・チェーン」の理論に適った考え方です。

しかし、企業からのオーダーによるセッションは本学初の試み。しかも「隣の席でもチャットで会話する」と言われるIT業界。果たして対話が主体のセッションが成立するのかドキドキです。

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先ずは「口」の字に2画足して出来る漢字の数を競うアイスブレイク。最初は1人、次は2人組、最後は4~5人のグループで取組むことで、1人で考えるより多くの気付きがあることが分かる、よく知られたアイスブレイクの手法ですが、何度やっても全部は思い出せないところがミソです。

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続いては「ギャップの王様」。自分を表現する要素を7つ書き出し、各自プレゼンテーションしてもらい、イメージからかけ離れた「ギャップ王」を決めるアイスブレイクです。普段知ることのできない互いの隠れた一面や才能を知ることができます。

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いよいよセッション開始。まずは、社員の皆さんが思い描く「幸せ」と、そこに至るため今必要なプロセスについて、バックキャストの手法で考え書き出してもらいます。人生のかなりの部分を占める「仕事」に喜びを感じることで、人生における幸せの総量を増大させるためには、一昔前のように一人の強いリーダーに頼るのではなく、チームの各人が他を補うリーダーシップを発揮する「協調型リーダーシップ」によるチームビルディングが求められます。そこで前半では信頼関係に基づくチームビルディングを体感してもらいます。

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イノベーション・ファシリテーターと心理カウンセラーの肩書きを持つ岡崎さんのセッションは、心理学と体感を掛け合わせた独特なもの。まずは、壁に背中を付け内股気味にし、猫背でうなだれたポーズをキープした後、足を開いて腰に握り拳を当てたウルトラマンのようなポーズを取り、姿勢の違いによる感情の違いを体感してもらいます。

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次は、2人1組になり、互いの背中を合わせて「人」の字を作ります。20㎝程度の距離であれば後ろの人の気配を感じられますが、50㎝ほど距離を空けると、互いに声を掛け合わないと怖くて倒れかかることが出来ません。

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次に、一人で背を反らせて見える天井の位置を覚えます。続いて後ろの人に背中を預けて背を反らせると、より広い視野が得られます。

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今度は、3人1組になり背中でバランスボールを支えて目的地まで移動するゲームで「協調型リーダーシップ」を体感してもらいます。最初はリーダーだけを決め、一切しゃべらずにリーダーが思うゴールへ移動。次はゴールを決めて声を出さずに移動。最後はゴールを決め、且つ声を掛け合いながら移動。どれが一番効率的にゴールに到達できるかは自明ですね。

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そして締め括りは、チームの信頼関係を高める「トラストフォール」。椅子に立ち、腕を組んだまま後ろ向きに倒れます。自分に対しての強い気持ちとチームへの信頼感が無いと怖くて出来ません。社員全員で支える体制を整え、ダイブするのはもちろん渡邉社長。「日本一の会社にするぞ!」と宣言し背中からダイブ、見事成功!そして、なぜか岡崎さんの涙腺が決壊。

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社長手作りのカレーを皆で堪能した後は、丸山教授にバトンタッチし、自分たちにとって理想の会社像について、マーケティングの視点を活かしたセッションを通じて導き出していきます。

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先ずはSWOT分析。会社の強み(Strengths)、弱み(Weaknesses)、機会(Opportunities)、脅威(Threats)をポストイットで分類し、ワールドカフェの手法も用いながら全体で共有します。

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続いて上下に2分割した用紙上に、会社として今後伸ばしていきたい部分、縮小あるいは整理すべき部分とに仕分け、伸ばしていきたい所についてどんなイメージを持っているのか、人や動物、国等に例えて、その理由を発表します。自由でラテン系な国の名前が並ぶものと勝手にイメージしていましたが、「真面目にきっちり仕事をする=日本」という意見が圧倒的に多かったのが意外でした。

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最後は、自分たちが描いたコアバリューを元に、グループごとに求人ポスターを作成し発表します。それぞれ個性的なポスターが出来ましたが、共通していたのは仕事内容や実績等をアピールするのではなく「仲間になろうよ」というスタンスのフレンドリーさ。このアットホームさがこの会社のコアバリューなのかもしれません。

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最後はサークルになり、今日感じたことを一人一人発表していきます。「トラストフォールなんてクサいと思っていたけど、何かジンと来た」という社員の感想が印象的でした。

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自治体でのセッションとは趣を異にするセッションでしたが、チームビルディングをテーマに、企業研修やCPDにも発展する可能性を感じさせるセッションになりました。